It's a beautiful day

取るに足らない、ささやかな出来事について

寿司の出前をとる

友人が何名か朝から家に来て、楽しい時間を過ごし、さて遅めの昼ご飯でも食べるかとなり、近所の寿司屋に出前を頼むことにした。


この寿司屋に頼むのは初めてのことだったので、美味しいのかどうか不安を感じていたのだけど、そんなのとは違うところに落とし穴が隠されていた。

 それなりの時間が経ち、寿司が到着した。一人分ずつ寿司桶に入れられ蓋の代わりにラップがかけてある。
友人の一人がラップを外した途端、ヒッと悲鳴をあげた。
寿司桶の中で大きめのこげ茶の生き物が素早く駆け回っているのが見えた。
慌ててラップでまた蓋をし、寿司屋に抗議の電話をした。
先方も驚いたのだろう、あっという間に代えの寿司桶を持って店主自らやって来た。
この度は本当に申し訳有りません、とたどたどしく謝罪の言葉を述べて頭を下げる。
お詫びの品ですと言って小さめの箱を押し付けて帰って行った。

 

あんな事があった後で、寿司を食べる気にならないね、と友人たちと言い合い、お詫びの品を開封してみることにした。


箱の中には大ぶりの湯のみがひとつ。
湯のみにはこう書いてあった。

 

気は長く、心は丸く、腹立てず

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