It's a beautiful day

取るに足らない、ささやかな出来事について

ボーダーライン

Striped

駅前のパン屋に併設されてるカフェで簡単に昼をすませようと入ってみるたところ、12時前なのにもう行列ができていた。
並んでいるのは、ほとんどひとり客で、その多くが若い女性だった。
この店では、席が空くたびに店員が並んでる客をひとりずつ順番に席に案内する。しかし、ぼくの番になって案内された席が微妙だった。

 というのも、その日は春も終わりかけかなと思わせる気温で、夏を先取りというわけでもないのだけどボーダーのカットソーを着ていたのだ。ボーダーというのは、なぜだか知らないが着ている人が多く、そのとき案内された席の隣に座っている女性が着ている服もボーダーのカットソーだったのだ。
女性は何も言わなかったけど、その表情は「困ります」と訴えていたと思う。

 まあ、そういうことはよくあることだ。

それほど気にせず、パンを食べていると、ボーダー女子とは反対側の隣の席に、次の客が案内されてきた。
ボーダーのカットソーを着ている。
心なしか案内係の店員の顔が笑いを堪えているように見えた。
案内された客は我々ふたりがボーダーを着ているのに気づいたのか、一緒座るのをためらった。
そのまま座るとスリーカードになるぞ。ぼくの目は雄弁に語っていたと思う。ボーダー三人組がいる、と思われるんだぞ、と。
行列に並んでようやく獲得した席と、ボーダーが並ぶ恥ずかしさを天秤にかけた結果なのだろう、新ボーダー女子は、あっさり席についた。

ボーダーズの結成である。

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