It's a beautiful day

取るに足らない、ささやかな出来事について

夜一人で店にいるということ

仕事のあと家にまっすぐ帰りたくない日があって、そんな時は駅前の珈琲館に寄ることにしてるんだけど。

 

近所の定食屋のカウンターでひとり夕食を食べていると、隣に座った若いカップルの会話が聞こえてきた。夫婦なのか恋人なのかわからないが話の感じでは一緒に住んでいるようだった。家に帰りたくない日があるって言ったのは男の方で、それを耳にしたぼくは、これはただならぬことになったぞ店内に血の雨が降るかも、と身構えた。

続きを読む

新宿の地下街を歩いてて思い出したんだけど

大昔、イタリアに友人と旅行に行った時の話。
ローマのホテルに到着して部屋に案内され、落ち着く間もなく友人が今夜のレストランを予約すると行って電話をかけはじめた。なら自分は荷物の整理でもしているかと旅行カバンを広げてジャケットを取り出したりしていると、友人がなんども電話をかけ直しては首を傾げている。受話器を置いてため息をつくとこう言った。
この電話おかしいよ、何度かけてもフロントにつながる。

続きを読む

大事なものは目に見えないということについて

大事なものがずっと長いあいだ目の前にあるのに、それに気づかないでやり過ごしてしまうことって結構ある。そして後から知って失敗したと悔やんだり、なんで気づかなかったんだと残念に思ったりする。
床暖房の話だ。

続きを読む